XMLってなに?
「よくXMLって耳にするけど、結局何なの?」
「いろいろ調べてみたけど、説明が難しすぎてよくわからない」
と感じている方のために、できるだけ専門用語を使わずに説明すると…
「見出し」「本文」「メモ」などの役割を与えられた「項目」に、ルールどおりの働きをさせるためのしくみ
のことです。
もう少しだけ詳しく説明してみましょう。
項目に役割を与える
「項目」に役割を与えることを「マークアップ」といいます。
XMLでは、「タグ」というものを使ってマークアップを行います。
ルールブックを作成する
マークアップした「項目」に、どんなルールで働いてほしいかを記述したルールブックを作成します。
ルールブックの例
- 見出しの次は必ず本文が入らなければならない。
- 本文は必ず<本文></本文>という「タグ」で囲まなければならない。
スタイルシートを使ったレイアウト表現
マークアップした「項目」に、どんな見た目になってほしいかを記述したスタイルシートを作成します。
スタイルシートの例
- 見出しは16ポイントの文字で水色にする。
- 本文は12ポイントの文字でグレーにする。
- メモは水色の角丸四角形の中に入れる。
- イラストは右下に配置する。
マークアップした「項目」にスタイルシートを適用すると、このような見た目になります。
スタイルシートを差し替えると、ひとつのXML文書をいろんな見た目に変更できるんです。
HTMLとどう違うの?
HTMLとXMLはSGMLという同じ親から生まれた兄弟のようなものです。
HTMLはWebブラウザー(Internet Explorer、Google Chrome、Safariなど)に読み込ませて、その内容を表示させるための言語です。
そして、「項目」のなまえや順番、役割が、あらかじめ決められています。
一方、XMLは「何か」に読み込ませて、「何か」をさせるための言語です。
そして、「項目」のなまえや順番、役割を、自由に決めることができます。
つまり、HTMLがWebブラウザーのための言語であり、あらかじめルールが決められているのに対して、XMLはいろんなソフトウエアに読み込ませることができ、ルールも自由に決められる、より汎用性の高い言語といえます。
当社では、WordやExcelで作成した文書をXMLに変換することによって、お客さまの用途に合わせた、さまざまなフォーマットに加工するソリューションを提案しています。